忍者ブログ

忍禁書外伝的日々妄想

基本ヤマカカで暴走モード。完全腐女子向け。
MENU

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

『近寄るな(テンカカ)』

一歩。
また一歩。
彼に近づくたびに、血のしたたりが僕の足元を濡らす。
僕の目を奪う銀髪の主は、いつでも仲間から少し離れた場所でその細い体を休めていた。
その高尚な精神と芸術的価値のある肢体は誰からも彼を近寄り難くさせ。
弛緩した時間に訪れる束の間の談笑に加わらない冷めた瞳が、僕の姿を認める時だけニィィと細くなる。

おかえり。テンゾウ。

彼は、カカシ先輩は、言葉ではなく、そう、誘うのだ。
瞳で。
背筋が凍り、僕は引きずられそうになる魂を、必死で自分の領域に縛り付ける。
何の関係もないのに脳裏を駆け巡る過去の記憶。
感情。
痛み。
衝動。
おいでと誘う。
カカシ先輩の視線が僕を。
ひとつ。
またひとつ。
累々と重なっていく屍の上を進めば、たどり着く先には彼の姿。

だって、仲間……デショ。テンゾウ。

他の人へ向けられる内容とはどこかが決定的に違う、言葉。
声。
微笑。
粘着。
「お前は俺と」

同じものに。

僕は、悲鳴を呑み込んで、拒絶の言葉を吐いた。
「絶対に、ならない」


************
息抜きでなんか少し。カカシの解釈をごちゃごちゃ考えた末の産物。

PR

形代(テンカカ)

本来ボツネタだったんですが、リハビリ兼ねながらぼちぼち…。
Sな人に例によって体で返したい大作戦!はまた調子のいい時に仔か凄惨な暗部の話でリベンジを…!

注意*内容にテンゾウ×女を含みます

『器(ヤマカカ)』

病室の花瓶に手をかけた瞬間、寝台で身を起こしていた先輩に制止された。
「あとで俺がやるから、リン」
咄嗟には振り向けないままで、あんまり動かないのも体が鈍っちゃうから…という先輩の独り言を聞く。
「はい」
恐らくサクラが持ってきてくれたのであろう花を弄りながら笑顔をつくろおうとして僕は失敗した。
まただ。
「……万華鏡写輪眼を使ったんですね」
先輩が軽いため息で答えるのを背中で聞く。
開いた先で、ひとつ。またひとつ。
何かの予感に、胃の腑に重いものが落ちる。
うちはオビト。
享年13歳。
単純計算で、先輩の今の年齢の半分以下の記憶。
しかし、彼がカカシ先輩と共有している数年間は、強固な融合を見せて、先輩をして時に僕を「リン」と錯覚させる。
写輪眼を開くたびに、ひとつ。またひとつ。
「僕が生きていても支障ないんですね……」
「お前の命で開眼したのにね」
先輩は、一番親しい人間である僕を『殺した』絶望の中で開眼した。
涙と血で泣きぬれた先輩の瞳を最期に見た時、僕は実は、悦んだ。
木遁を使う度に初代様の『視た』世界は鮮明になっていく。
僕は僕だけのために死ぬことが許されるとは、その瞬間まで考えたことがなかった。
先輩はきっと、過去の思い出よりも先に僕のことを忘れていくだろう。
それでも。
捧げる。
僕が自由になる僕の全てを。

********
ヤマカカ萌えの初期は二人とも過去や細胞の記憶に『侵食される』イメージでした。

『片恋(テンカカ)』※女体化注意

同じ題材でリベンジするかもしれませんが、上げる物もないのでさらしときます…。

『サンマと胡桃(ヤマカカ)』

日々こんなことばっかりぼんやり考えて自己完結してますという…。
いわゆるボツネタなのでいつもにもまして薄い内容ですが、そんな感じに流しておいてください。

× CLOSE

ブログ内検索

フリーエリア

× CLOSE

Copyright © 忍禁書外伝的日々妄想 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]