ベタベタです。
テンカカ萌エ抑えきれずに突発SSS。
いつものことですが下品なので注意。
「俺のどーこが、女面してるって? 俺のケツ穴のどーこが、女のマ●コに見えるんだって? ああ!?」
この熱帯夜に氷点下10度。
冷え冷えとしたカカシの声が聞こえてきた時、テンゾウは慌てて声の主の天幕に踏み込んだ。
殺伐とした暗部の任務の後で、さらに見る者の気持ちを暗鬱とさせるような光景。
暗部ベストを肌蹴させているカカシが、先輩を蹴り殺そうとしていた。
「カ、カカシ先輩。これ以上は懲罰対象になります…!」
「はぁっ!? 何言ってるのテンゾー。懲罰対象になるようなことしたのは、こいつでしょ!?」
戦闘中にもカカシがこれほど感情的になって激昂している姿は見たことがない。
思わず抱きついて止めると、心底不快そうに振りほどこうとしたカカシの動きがふいに止まった。
荒かった息が静まって、ぎゅっと肩のあたりをつかまれる。
「…テンゾウ」
「はい?」
気絶している先輩に目をやりながら確認する。これは数日使い物になりそうにない。よりにもよってカカシを襲うなんて、隊への被害甚大だ。
「お前、何だかいい匂いがする」
「はぁ…」
とりあえず冷静になったようなのでカカシから体を離そうとしたら、肩口をつかんでいる指がさらにぎゅっと食い込んで銀髪がさらりと露出した肌に触れた。
「先輩?」
「…でもお前ってつまらなーい男。この俺がこんなに近くにいるのに動揺ひとつしないなんて」
先ほどまで女扱いされて暴れていた男とは思えない台詞に、思わずテンゾウは「え!」と間抜けな返答をした。
すると銀髪の合間からじっとテンゾウを見ていたカカシが、急に興味を失ったかのようにさっと離れた。
「もういい。おやすみ。そこのゴミ目障りだからどこか見えないところに片付けといて」
女王然とした態度で言い放ち、カカシは寝台にごろりと横になった。
その様子をちらりと窺って、テンゾウは『ゴミ』扱いされた暗部の先輩を拾い上げて「失礼しました」と天幕を出た。
しばらく歩いて思い出したように顔を下に向けて脇のあたりの匂いを掻き、首をかしげながらテンゾウは再び歩き出した。
* * * *
ナチュラルに下僕立場のテンゾウ。
SSにもなりきれない突発テンカカ…
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