俺の足音を聞いて草むらに隠れた黒い猫を、木ノ葉スーパーで買ったばかりの牛乳で誘い出したのは、単なる気まぐれだった。
でも、そのやせっぽっちのニャーニャーは、その日の夜に顔見知りの後輩の姿になって、寝床を/精/液/まみれにしてくれたのだ。
「先輩にミルク貰ったので、そのご恩を返そうと思って」
「……何がミルクだ。この変態が」
え…。残念です…。
しゅんとしてうなだれた後輩は、「お邪魔しました…」と律儀に言ってからそっと出て行った。
未遂に終わったものの、後輩の何だかわからない情熱に翻弄された俺は、そのまま倒れこんで目を閉じようとして、逆にカッと目を見開いた。
ミルクの恩義を感じているのならせめてシーツぐらいは洗っていけ。
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SSSにもなりきらんのに、私がいつもこんなことばっかり考えているという一例。
ミルクはミルクで返すの巻(ちなみに先輩の着衣は乱れたままです)。
例の自分的にテンカカ変換なBLコミック『神様~④』を読み返していて気がついた。
ミルクをミルクで返している…!と(あわわ!)。
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