「…なんか、カカシ先輩には通用しないんですよね」
「? 何が?」
あどけない寝顔をさらしていたテンゾウに、実はカカシもきゅん!としていたのだ。
しかし外見上は無表情。おもむろに掛け布団をめくって男にしかないある箇所(股*間)を確認して数秒考え込み、すぐに元通りにかけ直す。
そしてそのまま離れようとしたカカシの腕は、寝ていたはずのテンゾウによってつかまれベットに引きずり込まれた。
「一週間ぶりに会う恋人がベットで無防備に寝てるのに、キスのひとつもしてくれないんですか」
「うえっ!? なに起きてたの。お前…」
「冷たい。カカシ先輩。いつ襲われるか、どきどきしながら待ってたのに」
「え。だって。お前、疲れてるかと思って」
きょとんとして言い放つカカシを前に、テンゾウが少し眉をひそめた。
「なんだかいろいろ、男として意識してもらってないっていうか、…淡白ですよね、先輩って」
「えー」
意識してるのに、とへらりと笑った瞬間、後ろから抱きしめられてカカシの笑顔が凍った。
「そう。こんな風にびっくりしている先輩も可愛いよね」
「いつも飄々としている顔が、緊張するのもなんかそそるよね」
「……テッ、テンゾウ!?」
二人のテンゾウの間に挟まれて、思わずカカシは大声をあげた。
「あ、何だか警戒してる? 先輩」
「愛する人に、絶対酷いことなんてしないのにね、僕達」
「ね」
「……テンゾウ。カタいのが二本あたってる俺に」
くすくす笑っている正面のテンゾウ1の髪をつかんで、カカシはため息をついた。
「…ま、とりあえず一本ずつ相手しようか。同時に刺したら、お前殺す」
同時がイヤなのは穴が広がって単純に痛いからですか、それとも一本ずつ相手にした方が長く何度も楽しめるからですか。
とは訊かずに、背後のテンゾウ2はカカシの膝裏に手を滑り込ませながら、「了解」と静かに微笑んだ。
***
オチなしですいませ…。しかも下品極まりないし。(中途半端な終わり方だったので少し足しました)
ちなみにこのカカシは結構『淫*乱』です。ま、男だからね。本心ではヤりたくて仕方ないって感じで。
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