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忍禁書外伝的日々妄想

基本ヤマカカで暴走モード。完全腐女子向け。
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『決行の日』(テンカカ)

ギャグ風味でかなり下品な…。

聞きたくないことを聞いた。
自分に関する噂なんかより、それはもう、遥かに。
そもそもが、そういう下世話な噂話は、本人を避けて回りに回ったりするもんだ。

――テンゾウが花街で女を買った。

あいつ、実は筆おろしだったんじゃないのか、と。
お前らにもそんな初々しい時期はあったんだろうに、わずかに笑いを含んだ声でささやき合う男たちの傍らで。
俺は。
いつものつまらなそうな表情のまま。
チャクラ切れを起こした時のような息苦しさを感じていた。
血臭混じりの、湿気を含んだ砦の空気が肌に不快だ。
じりり、と俺の足袋に踏まれている砂利が嫌な音を立てる。
「カカシ先輩」
敵陣の偵察から戻ってきたテンゾウの報告を聞いて、俺は頷いた。
「よし。遠距離感知組だけ持ち場で待機。他は体力温存。ゆっくり休んでろ。テンゾウは……」
別に何の意図もなく言葉を切ったら、暗い色合いの瞳と視線が合う。
「テンゾウも、しばらく休んでいいよ」
馬鹿なヤツ。
郭に出入りするなんてところを、見られるようなヘマしやがって。
「……?」
戸惑ったようなテンゾウの表情から、俺は自分が存外鋭い目つきでヤツを凝視していたことを知った。
だが、あれだな。この感情はあれだ。
『先輩。先輩』って、あんなに思わせぶりな態度をとっておいて。
許せない、というのは、少し違うが。
喉の奥からせりあがってくる嗤いをかみ殺す。
時間と場所と、瞬時に計算した結果、答えは出た。
「お前、まだ男は未経験でしょ。ケツ穴の味をたーっぷり教えてあげるから。こっち来なテンゾウ」
直接的であけすけな言葉の方が、むしろ感情にシンプルでいいね。
俺の思惑なんて、ひとつでいいよ。
女には絶対負けない。

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Comment

無題

  • のぎわ
  • 2008-06-14 23:39
  • edit
いやあ!テンゾウ!!そんな噂されるなんておバカすぎてダサカワ!!!
とっ・・・ときめきすぎ・・・orz
のぎわもいじめさくりたいvvv

のぎわさあああん

  • ゆひ
  • 2008-06-17 00:54
  • edit
>ダサカワ!!!

そこですかぁ!(笑)
私的オカズは「嫉妬する先輩」だったので、テンゾウはどうでもよかったんですが、確かにださい!そしてカワイイ(愛ゆえvvv)
こういうドンクサイテンゾウはねちねち先輩にいじめさせたくなりますよねー。
いや、でも、テンゾウの言い分も聞いてやって(笑)。
どこぞの誰かのように(笑)kわえてもらっただけかもしれんじゃないですか!
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