「ねぇ。テンゾウ。俺の言うこと何でも聞いてくれる?」
「先輩。なるべく普段からヤマトって呼んでくださいよ…。で、終わるや否や情緒もなく今度は何ですか」
「ラブハンドルつくってよ」
「は?」
「ラブハンドル」
「え、っと、ラブハンドルって何でしょうか。木遁で作れるものですか」
「…なにお前、わざとすっとぼけてんの? 腰に肉つけてくれって言ってんだよ。アレの最中にこう、つかめるように」
「(げ。何その単語。イチャパラの知識か…)む、無理ですよ。太れない体質なんですから。僕がそれ気にしていること知っているでしょう」
「そんなお前に女の体勢とらされている俺はもっと気になってるよ」
「(えー…)あ、なら先輩が上になった時に僕がつかむのはどうでしょうか。そういえば最近先輩腰周りが以前よりふくよかに…」
「だから! うおおお!? そこをつかむんじゃないよヤマト!」
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情緒のないのは後輩の方。
三十路カカシの乙女心は木っ端微塵ですよ
ええっ?
僕、脱いだらすごいんです